天然ガスの特性

天然ガスは、すぐれた特性をもった高品質のエネルギーです。

当社がお届けしている都市ガスの原料は、地球環境に与える影響が少ない天然ガスです。

天然ガスはその優れたクリーン性でCO2の削減に大いに貢献しています。

また、供給安定性や将来性などから、国の基幹エネルギーとして位置づけられ、需要は着実に増え続けています。

クリーン性

メタンを主成分とする天然ガスは、不純物をほとんど含まないきれいなエネルギーです。

地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)や光化学スモッグなどの原因となる窒素酸化物(NOX)の排出が少なく、さらに酸性雨や大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOX)をまったく排出しないクリーン性が大きな特徴です。

供給安定性

天然ガスは世界各地に広く豊富に埋蔵されており、可採年数は約60年といわれています。また、現在も新しいガス田が世界中で発見され、長期にわたる安定供給が見込まれています。

新たな可能性を秘めた非在来型ガス

新たな天然ガスとして、綿密な頁岩(けつがん)(シェール)ガス層に含まれるシェールガス、硬質な砂岩層に含まれるタイトサンドガス、石炭層に含まれるコールベッドメタン(炭層ガス)は、従来のガス田から採掘される天然ガスと分けて、「非在来型天然ガス」とよばれています。

これらは、ここ数年で採掘技術の大幅な向上によって積極的に開発・利用されるようになりました。

【非在来型ガスの賦存状況】

シェールガス

地下数百~数千メートルの頁岩(シェール)層に含まれているガスで、米、アルゼンチン、アルジェリア、中国などで埋蔵が確認されています。

近年採掘技術が確立したことにより、米国において商業化が実現されています。

2013年に米政府がLNGとしての日本向け輸出を認可しているプロジェクトもあり、今注目されているエネルギーです。

メタンハイドレート

水分子にメタン分子が取り込まれ、氷状になった物質で分解するとメタンが生成される、「燃える氷」とも呼べるメタンハイドレードは、日本近海の海底にも豊富な埋蔵量が確認されており、2013年、愛知・三重県沖にて世界で初めて海底からの採取に成功するなど、採掘技術の開発が進み、新たな国産エネルギー資源として期待されてています。